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肺炎球菌ワクチンに最新のものが発売されました

  • 執筆者の写真: 稔 小林
    稔 小林
  • 17 分前
  • 読了時間: 2分

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肺炎球菌ワクチンについてほぼ一年ぶりの更新となります。ここまでのおさらいですが65歳にクーポンがもらえるワクチンはニューモバックスという古いタイプのワクチン(莢膜多糖体ワクチン)を5年に1回ワクチンとして以前のお知らせでも紹介しました。

昨年のお知らせで新しいタイプのワクチンは終生効く結合型ワクチンとしてプレベナー20を紹介しましたがこの度10月末にキャップバックスという新しい結合型肺炎球菌ワクチンが発売されました。プレベナー20との違いを以下の表にお示ししておきます。

最新だけあって疫学を元にカバーする血清型をセレクトしているので22個の血清型というプレベナーより2種しか増えていないように見えて実際には8つの血清型がプレベナーと異なります。侵襲性肺炎球菌感染症(致命的な感染)や市中肺炎、どちらのシチュエーションにおいてもプレベナーよりもカバー率が高くワクチンの効果が高いと考えられます。それに伴い値段も上がってしまいましたが魅力的な内容となっています。プレベナーが小児にも適応が通っていることに対してキャップバックスは小児には通っていないため当院では希望者の予約を確認してからお取り寄せして届いてからの接種、という形になります。

なお、結合型ワクチンをすでに接種している患者さんにおいては新たに接種する指針は出ておりませんのでしなくて良いと考えられます。

結合型ワクチンをして欲しい対象者ですが

① 過去に一度も肺炎球菌ワクチンをしていない人

② 5年に1回ワクチン、ニューモバックスだけしか受けておらずその接種から一年以上経った人 です。

終生ワクチン、結合型ワクチンはクーポンワクチンに未だなっておらず対象者も多いので今後も注目していって欲しいと思います!

 
 
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